2019年度第73回全日本学生音楽コンクール大阪大会小学生部門予選

9月15日(日)にフェニックスホールで行われた予選参加者全員51名の演奏を聴いてきました。

今年は私自身受ける側ではなく送り出す側として初めての学生音コンでした(受ける側っていつの話?ってくらい大昔の話ですが、、、笑)
ということで、予選全員分を聴くというのも初めてのことです。
当初は全部聴くつもりなかったのですが、まだ幼さあどけなさのある小学生たちが緊張しながらも意志のある眼差しで舞台へと向かう姿を一人一人見ていると胸が熱くなり、また演奏も面白いのでもう一人、もう一人、あともう一人と結局最後まで聴くことになりました。

課題曲はツェルニー40番と50番の練習曲より9曲の中から2曲選択(当日くじ引きで1曲演奏)。スカルラッティのソナタK.35/L.385 in G minor, K.208/L.238 in A major,K.430/L.463 in D majorより一曲選択。そして、バッハのシンフォニア(3声)より任意の一曲。

ツェルニーはこれだけの選択肢の中から、しかも当日くじ引きであるにも関わらず、ツェルニー40番練習曲の29番演奏した人が圧倒的に多かったです。
スカルラッティは予想通りg-mollとD-durの選択が多かったですね。
私の生徒は二人とも自分で選んできたのがA-durで、何度か「ほんとにこれでいく?」と確認しましたが、その曲を弾きたい想いがかなり強いようだったので尊重しました。A-durは合計3名でした(少ない、、、笑)。

これまでにほかのコンクールで小学生の演奏は色々聴いていましたが、学生音コンでの小学生演奏のレベルの高さにA部門終えた時点でちょっと驚き、これはこの先ずっと気になって聴き続けたいなと思いました。

4年生〜6年生ということで、身体や手のサイズも小さな子から、そこそこ成長していい体格の子まで差が著しいなと感じる年頃です。ツェルニーは特にオクターブがやっとの手の小さな子には少し選択肢が狭かったかなという印象ですが、それぞれに自分の身体の使い方を工夫して演奏できている子も多く、そういう意識の高さは素晴らしいなと感じました。きっとピアノ弾く上で身体や手が小さい子は悩みを持っていてて、それを超えるためにはどうしたらいいか?と音の出し方や手の使い方などを考え抜くので、それはそこに留まらず色んなことを考えるということにつながるだろうなと勝手に想像しておりました。

「きっと」と書いていますが、実際私の生徒がそうなので、いつもその悩みを聞き、一緒に身体や手が大きくなることを切にに願って祈っているのですが、、、手が広がるように一生懸命努力している姿、これだけ大きくなった!と手比べしている姿、切実です。まあ、でも身体の成長は個人差あるし、いつかはオクターブ和音を掴むことも出来るところまではなりそうなので、焦らず手首の使い方やポジションなどは工夫しつつ、無理のない使い方を身につける方を優先しながら、取り組んでいってほしいです。
高校時代の恩師が「身体の小さい人は色々考えたり工夫したりするのだ。」と仰っていたのを思い出しました(恩師も小柄でした)。たぶんその頃のほほんとしていた私に恵まれた体格を生かすためにもっと出来ることはないか考えろというメッセージだったのでしょうね。

課題曲演奏が延々と並ぶコンクールで、皆それぞれに完成度を高めて準備してきています。その中で何かキラッとひかるものを感じる要素としては色々なものがあるのですが、まず第一印象としてくるのは、やはりその子の持っている音だなと私個人的に毎回コンクールで演奏聴いて感じることです。

はじめの音を鳴らした時に惹きつけられる音が出てきたらそれだけで聴いている私自身いろんな細胞がめざめる感じで「おっ!」となります。それだけで説得力を持つので、持っている音の質って大事だなと思います。もともと自然と備わっている子もいるし、身体の使い方などでその美しさを引き出すこともできるし、もともと備わっていたとしても磨かなければ輝きは放たない。だから、美しい音を求める探求心を育てることって大切だと今回も強く感じました。あとは、音楽を歌う心や、和声や転調による音楽の移ろいを微妙なニュアンスまで感じて表現できている感性豊かな演奏がくると「この子のほかの曲もまた色々聴いてみたい」と思ったりします。今回もそんな演奏する子数名いて、一人一人感じたことを書いたコメントのところにハートマーク書いたりしていました。そのマーク付いた子たちも本選への出場決定したので、バッハのフランス組曲、または古典派のソナタ、どんな選曲をするのかわかりませんが、再び聴けることが楽しみです。私の生徒も一人本選で演奏できることになったので、課題の曲私自身もさらってしっかり勉強して、生徒と共に取り組んでいきたいと思います。

写真はウィーンの森にあるベートーヴェンの散歩道。自然を愛し、そこからいろんなインスピレーションを受けたベートーヴェン。想像力豊かに音楽づくり楽しんでいってほしいです。

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