DUETT 〜ふたりのピアニストが 一台のピアノから創造する 無限の世界〜

東京公演
2019/5/17(Fri) 19:00 Start (18:30 Open)

会場:アコスタディオ
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-23-27 赤星ビル

いよいよ東京公演今週金曜に迫ってまいりました。

東京公演ではベーゼンドルファーピアノでの演奏となります。
オーストリアとドイツの作曲家の作品をぜひベーゼンドルファーの音色で楽しんでいただきたいです。

今回のプログラムはそれぞれの作品が充実度高く、かなり濃いプログラムとなっております。演奏する方も、聴いてくださる方にもエネルギー要する作品が並んだかと思います。充実した時間にしたいです。

W.A.モーツァルト:4手のためのピアノソナタ K521 ハ長調(1787)
全楽章を通して、生き生きと生命力溢れる感、瞑想、苦しみ、純粋、気楽さ、さまざまな情感が巧みに表現されたモーツァルト最晩年の作品。

F.メンデルスゾーン:
アンダンテ & アレグロ アッサイ ヴィヴァーチェ Op.92(1841)
冒頭アンダンテは二人の歌の掛け合いから始まります。この旋律が実に美しく、私はこのアンダンテに一目惚れならぬ一聴惚れ致しました。その後のアレグロ・アッサイ・ヴィヴァーチェの難しさもモノにしたいと思える美しさでした。
プリモの方はかなり低音域までくるので、一体から4手がにょきにょきっと生えてる感じで演奏したいものです。華やかで、叙情性に溢れた作品です。

M.レーガー:6つのワルツ Op.22(1898)
この作品が誕生する33年前にブラームスのワルツが作曲された。ブラームスのワルツの流れを感じさせる音の運び方や雰囲気を感じさせるところから、ブラームスへの尊敬の念が感じられる。ふわっとロマンティックで心地よい揺れ、華やかさもあり、メランコリックな要素もありの小洒落たワルツです。

F.シューベルト:幻想曲 D.940 へ短調(1828)
シューベルトの物悲しい歌を聴くかのような、究極にシンプルで、そして奥深い冒頭部分。4つの部分に分かれて、さまざまな情感を経て、最後は緊張感溢れるフーガ。胸の内の叫びが音となったかのような壮絶さで音楽は高まっていき、最後に冒頭の歌がまた現れるのですが、その頃には肉体は弱っているけど、魂はここだよ!!て示したいかのように悲痛に打ち付けるようなへ短調の和音を持ってこの曲は閉じます。相当の内的なエネルギーに溢れた作品です。
そういえば、先日リサイタルで演奏したシューベルトの即興曲D935もへ短調です。
この幻想曲が作曲される1年前の作品です。この作品が重なった時、なぜ「今」これなのだろう?と考えたりするのです。私自身がプログラムを決めるとき主軸となる作品は感覚的に「これだ」と降ってきたものを選び、それを元にストーリー性を持たせるような感じでほかのプログラムを組んでいくからです。
この時期のシューベルトの作品について(それに限らずですが)私の拙い言葉で表現するには限界あります。音で表現したいと思います。

音楽を通してその世界を見てみたいと思っていただける方は、ぜひ東京公演の方へお越しください。お問い合わせは当ブログCONTACT、又は下記フライヤー掲載のアドレスへよろしくお願い致します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です