コンクールに付き添って感じたこと

先日、生徒が出るコンクールを聴きに行ってきました。

多数選択肢のある日程と会場を選べるコンクールなので、せっかくだしいいホールで弾きたいねということで、京都で多くリサイタルなどが催される会場(=ピアノの状態もよく管理されてそう)を選択しました。

会場到着して外からは一見静かな雰囲気なのですが、一歩ロビーに足を踏み入れると結果待ちの人たちや、これから本番迎える人たちが楽譜読みながら音源聴く人たちがいて、コンクールの緊張感に包まれていました。

私の生徒は小・中学生部門です。平日なので皆、学校終えての演奏となります。その日に学校行ってコンクール受けるという経験ないので、どんな感覚だろう?と未知数です。でも、皆それぞれにその状況で精神体力状態コントロールしているのですね。

演奏はそれぞれに課題はありつつも、日頃の練習・レッスンで取り組んできたことを気持ちよく演奏できたようです。うち1人はあーって思うところあったけど「楽しかった!」と言っていたのが印象的です。

小学生と中学生の間に時間の間隔あったこともあり、それぞれの生徒と演奏後一緒に過ごす時間がありました。演奏以外での様子や表情を見ることができて、生徒の心の内や、成長、そして掲示板に名前を見つけた時の素で飛び上がらんばかりに喜ぶ様子をリアルに見ることができて、嬉しかったです。これまでの時間を思い出すと、なんだか胸の深いところでジーンときました。

日頃のレッスンでは音楽に対する理想を求めていく中で、私の方が熱くなり、たまに温度差感じたりすることもあるし、厳しくなることもあるけれど、舞台でその瞬間で積み重ねたものを表現するのは演奏者である生徒自身。私ができるのは、舞台に立つまでの道を寄り添い、引っ張っていくことだけです。厳しいこと言っても、そこには絶大なる応援の気持ちと生徒への愛、そして音楽への愛あってのことだと伝わってるといいのですが、、、生徒との温度差感じた時のレッスンではその晩私も色々考えたりすることあるので、こうやって成長した様子を見れたり、喜ぶ姿を見ることができる瞬間は私にとっては素晴らしい贈り物です。

日頃のレッスンでは見えない舞台演奏においての課題や、成長を感じ取るためにも、可能な限り生徒の本番やコンクールは聴きに行きたいと常日頃思っています。ただ、スケジュール的に無理があったり、会場分散されてコンクールがある時にはいけない事もあります。今回は聴きに行くことができてよかったです。また次の全国大会へ向けて、素敵な作品に取り組んでいけることを楽しみにしていきたいです。

中学生の演奏を数名聴きました。皆、よく弾いてます。皆それぞれに熱い想いでピアノと向き合っているのが伝わってきました。これは常からレッスンでも伝えたいと思っていることなのですが、作曲者の曲に対する想いや、意図を読み取り、表現に繋げている演奏はやはり説得力に溢れて惹きつけられるなと感じます。あと、多くの同年代の子たちの演奏を聴いてパッと惹きつけるのは、やはり音色の美しさ。大きな会場でのびのびと艶やかに響く音を聴いたら、ぐいっと演奏に惹きつけられます。日頃の練習から大きな会場で演奏するイメージを持ってという講評を頂く方も多いかと思います。こればかりは、イメージするにも経験だと思うので、大きな舞台で弾く経験を積み重ねたり、コンサートへたくさん行って、素晴らしい演奏家の音を聴いたり、コンサート会場に漂う空気感・間を感じたり、呼吸の仕方、動きなど実際に見て感じ取って、自身の肥やしにしていってほしいと思います。

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